【事例紹介】大興グループ様
投稿日:2025.07.03
導入企業インタビュー
大興グループ
大興グループは、(株)ダイコーテクノ、(株)ダイテック、(株)アビリティ・インタービジネス・ソリューションズ、(株)プレコ、(株)ダイコーIWSなどから構成されています。主な事業分野は自動車や各種機械の設計、マニュアル制作、技術翻訳、システム開発、人材サービス、エンジニアリングなどです。事業領域は自動車、産業機械、半導体製造装置、医療など、幅広い分野に及びます。
大興グループ様から、弊社(株)東風社は新入社員研修をご依頼いただきました。研修のテーマは「マーケティング」「新規事業開発」「プレゼンテーション」で、期間は4日間です。そのマーケティング研修内で、「スウィート・マーケット」を実践していただきました。
株式会社プレコ ビジネスサポート事業部 部長 小林由美子様に、ゲームで学ぶマーケティング研修「スウィート・マーケット」を導入した経緯、人材育成やマーケティングに対する取り組みなどをお聞きしました。
「スウィート・マーケット」をどのように知りましたか。
株式会社プレコ 小林様(以下 小林様):
もともと御社(東風社、スウィート・マーケット運営企業)とはお取引があったので、スウィート・マーケットのリリース時に知りました。
今回の研修のきっかけを教えてください。
小林様:大興グループでは、各グループ企業に就職した新入社員を対象に、新入社員研修を毎年行っています。
4月は集合研修を、5月以降は企業ごとに分かれて自動車工学や設計などの技術系の研修を行います。
4月の研修では、最後のまとめとして「プレゼンテーション」の研修を行うのが慣例です。
その研修にマーケティングの観点を含めたいと思い、「マーケティング」「新規事業開発」「プレゼンテーション」を一括して御社に依頼しました。
なぜ新入社員対象のプレゼンテーション研修にマーケティング、そしてスウィート・マーケットを取り入れたのでしょうか。
小林様:前年までの研修では、「プレゼンテーション研修」を次のような流れで実施していました。
・「問題解決」をテーマにした研修を行う。
・社会課題解決のテーマに基づき、新規事業を考案する。
・集合研修の終盤、役員を対象にその考案した新規事業のプレゼンテーションを行う。
しかし、ビジネス経験がない新入社員が新規事業を考えても、どうしても机上の空論になりがちです。
また、当グループは技術職が中心なので、提案内容が技術面に偏る傾向があります。
そこで、マーケティング研修を行うことで、役員に提案するに値する、現実的な事業計画をプレゼンテーションできればと思いました。
また、マーケティングの知識を配属後すぐに使うことはなくても、5年後・10年後を見据えて、将来的に役立てばよいと考え、新たにマーケティング研修を実施することにしました。
マーケティング研修の中でも、ボードゲームの「スウィート・マーケット」を採用されたのはなぜですか。
小林様:紹介していただいたときから、社内で実施したいとは思っていましたが、既存の研修カリキュラムでは機会がありませんでした。
新入社員研修の中でマーケティング研修を実施することになり、このボードゲームが最適なのではないかと思いました。
新入社員なので、実際のビジネスについてはまだわからない点も多いでしょうし、ゲームを通してマーケティングを疑似体験し、体感を通じて理解が深まれば望ましいと考え、依頼しました。
特に「スウィート・マーケット」を導入するにあたってきっかけや決め手、ポイントはありましたか。
小林様:当社は新入社員研修で「マーケティング研修」単体を行うわけではなく、あくまでもプレゼンテーションを行うにあたり、マーケティング的な観点やストーリーが必要であると考えました。
そのため、マーケティングの知識や用語よりも、ビジネスの考え方や感覚的なものを重視しており、そういったことがゲームだとよりわかりやすく学べそうだと感じ、導入しました。
実際に研修を実施していかがでしたか。
小林様:マーケティングの研修と組み合わせていたことがよかったです。
マーケティングの基礎部分の理解が早いとゲームの理解も早いなど、相乗効果が見られました。
ゲームを楽しみながら3Cや4Pについての理解も深まったようで、「ああ、そういうことか」といった声がゲーム中にも聞こえてきました。
ゲームを通じて盛り上がり、新入社員研修としては最適でした。
また、どうしても「マーケティング」「新規事業開発」「プレゼンテーション」はバラバラの内容になりがちですが、一括して請け負っていただいたので、マーケティングでビジネスの基礎を学び、新規事業開発でそれを形にし、プレゼンテーションでわかりやすく伝える、という一連の流れを体感できたのはとてもよかったと思います。
研修で他によかった点を教えてください。
小林様:これまで、新入社員研修における課題解決とプレゼンテーションは、新入社員の自主性にほぼ任せていました。
そのため、理想が高すぎたり、非現実的であったりと、消化不良で終わることがありました。
しかし、今回はマーケティングをしっかりと学んだことで、新規事業が単なるアイデアで終わることなく、対象とする顧客は、収益性は、どのようにその商品を形にするのか、といった現実的な事業計画がきちんと抑えられていました。
最終的なプレゼンも、とてもわかりやすいものになったと思います。
受講していた新入社員のみなさんの様子はいかがですか。
小林様:以前よりも絆が深まり、頻繁に会話を交わすようになったと思います。
マーケティングを含めたプレゼンテーションに関する研修の時間は、去年より25%短縮したので、当初はきちんと学ぶことができるか危惧していました。
しかし、最終的な役員に対するプレゼンテーションは、マーケティングの観点から情報が整理されていて、わかりやすくなっていたと思います。
講師より
受講された新入社員のみなさんは、ゲームの理解度も早く、純粋にゲームを楽しんでいる様子が見られました。
ルールを教え合ったり、駆け引きを楽しんだりと、それまでにないコミュニケーションも生まれたようでした。
マーケティング研修後の「新規事業開発」「プレゼンテーション」の研修においても、講師が「ゲームで~がありましたよね?」などと解説すると、早く理解できていました。
スウィート・マーケットは、新入社員研修にも対応しています。
また、前後のマーケティング研修の内容や難易度を調整することができます。
同社のように、技術職などふだんマーケティングとあまり接することがない部署・職種こそ、ぜひご活用ください。